2013年1月24日木曜日

Beagle - Linuxのデスクトップ検索ツール

 以前、Linuxで使えるGUIのデスクトップ検索はないか調べたらなんにも無かったはずだが、今日調べたらGoogleデスクトップ検索が引っかかった。なんだとー、と思ってリンクたどったらDiscontinue。遅かったか。
 そのほかにはBeagleというやつがよく出てくるので、ざざっと読んだら使えそう。前、調べたときはどういう調べ方したんだろう。我が事ながら自分が信用できない。とにかく、早速インストールしてみた。私はubuntuなのでaptitudeでインストールできた。
 インストールしたらまずインデックスを作成しなければならない。自分のアカウントで beagled と入力するとバックグラウンドでインデクシングを開始する。

 GUIの検索ツールは beagle-search と入力すると起動するので、パネルにランチャーを作っておけば良い。
 また、デーモン起動中はWeb Browserでhttp://localhost:4000にアクセスするとWebインターフェースが使えるので好きな方をどうぞ。
 beagle-で始まるコマンドが多数インストールされるので、各コマンドについてはご自分でお調べください m(_ _;)m

検索キーワードの書式はgoogleとほぼ同じだが、複数の文字列を入れるとand検索になるようだ。

前方一致 山本*
含まない Googleと同じく−(マイナス)を付ける。例. 旅行 -アメリカ
or検索  OR でつなぐ。例. 寿司 OR ラーメン

日付検索 下記の例でわかるので解説省略
     date:20091105
     date:20091105-20091123
     date:-20091123
     date:20091105-

  キーワードを修正したいときは注意。一文字でも修正するとすぐ検索状態になるので、例えば、20091105と入れて結果が無かったので5を6に変更したいとする。しかし5を削除したとたん検索を開始して、2009110が選択状態になってしまい、6を入力すると2009110が消えて6だけで検索してしまうはめになる。これは Preference - Search の中にある、User Interfaceの"Automatically start searching...."のチェックを外せば止めることができる。Webインターフェースのほうはもともと自動検索しないのでその心配はない。

 というわけでデスクトップ検索がめでたく復活したわけで、かなりの仕事の効率アップが期待できる。なにしろしょっちゅうファイルを探してるわけでありまして・・・

2013年1月23日水曜日

スケール(湯垢)退治 - Removing Water Scale

我町Laeの水はカルシウムが多い。
 ヤカンでお湯を沸かすとカルシウムが結晶化して微細な白い砂のようになる。これでお茶を入れて飲むと、最後にザラザラしたものが口に入りオエっとなる。お茶っ葉がスケールを吸着してくれるのでお茶はまだいい。焼酎のお湯割りは致命的だ。
 普段のむ水は、ばい菌等が心配なので一度わかしたものを冷やして飲んでいるが、これにも白い粉末がまざる。
 このカルシウムが加熱で固まったものを「スケール」というらしい。
 沸かすヤカンにもスケールが付着していき、すごいことになる。こびりついたスケールはそのままではひっかいても取れない、かなり固いものだ。
 洗面台にも少しづつこびりついていき、手で触ると付着しているのが分かる。スポンジたわしくらいではなんにもならない。真っ白ならまだしも、汚れも一緒になって固まっているのでうっすらと茶色いのが憎い。シャワーヘッドの穴にも付着して水の出が悪くなってくるし、シャワーの前にぶら下げたヒゲソリ用の鏡にも付着していき、くもって顔がほとんど見えなくなる。
と、このようにスケールはあらゆるところで私の生活を妨害する天敵なのだ。

 スケールの対策としては次の2点だ。まず口に入れないようにしたい。一度飲ませてあげたいが、大好きな焼酎のお湯割りの最後の一口がザラッとしてるのはどうしてもがまんできない。
 もう一点は、ヤカンや洗面台にこびりついてしまったものを定期的にとらなくてはいけないということだ。まずこれから説明しよう。

シャワーヘッド。水の汚れが混じった
スケールが付着している。
全体的に付着しているのでツヤもない。
スケールは「酢」で柔らかくするのが一番だ。例えばスケールがこびりついてお湯の出が悪くなったシャワーヘッド。そのままでは、精密ドライバーなどで無理やりこすって「パリン」と割りはがすしかない。しかし、シャワーヘッドを数時間酢に浸すと、スケールが柔らかくなり、爪楊枝で簡単にポリポリ取れていく。これ結構楽しい。
 
 洗面台は酢を浸したキッチンペーパーを敷き詰め、乾燥しないように時々酢を補いながら数時間置く。これを割り箸でこする。スケールがヘドロのような状態になって取れてくる。バスタブも同様だが、大きいので大変である。

 鏡の対策に付いては、日本で素晴らしい物を見つけた。これでこすると鏡は簡単にピカピカになる。これで洗面台を試してみたが、スケールは取れるもののスポンジ側の摩耗も早いようでやめた。
酢で処理後。穴だけでなく表面の
スケールも取れてツヤツヤ。


 ヤカンの内側にこびりついたものは引っ掻いたくらいでは取れない。どんどん厚くたまるので、お湯が湧くのがやたら遅くなる。ある日短い時間だったが空鍋を炊いてしまったことがあって、その時「ボンッ」という音がした。見てみると厚いスケールの剥がれ落ちていた。多分外側の金属の膨張率がスケールより大きいので剥がれたのだと思う。これだっ!と思い要所要所熱しては「ボンッ」を繰り返し、相当量のスケールの固まりを収穫できた。この方法は簡単でいいぞ、と思ったが。次にそのヤカンを使うとき注ぎ口の接合部分から水漏れするようになってしまった。壊してしまっては意味がない。結局酢を入れて長時間放置がいいのかも知れない。

 お掃除系はこれくらいにして飲料水について。最初は、沸かすときに備長炭を入れ、その孔に結晶を付着させるという方法を採っていたが、完全には除去できず断念した。炭は見事に白くなったので、考え方は間違ってないと思う。
 次に、普通に沸かしてスケールを結晶化させ、それを冷ましてから不織布のフィルターで漉しとる、という方法を採っていた。しかし、不織布の孔より小さなものは漉せず、めざましい効果はなかった。

 ある日突然思いついたのが、炭を使って濾過する方法だ。子供の時、少年マガジンの巻頭特集で「兵隊さんはこうやって水を飲んでいた」みたいなのがあったのを思い出したのだ。その記事では、木の樽に一番下にくだいた炭、次に細かい砂利、荒い砂利を詰め、上から泥水を注ぐと下から飲める水が出てくるというものを紹介していた。日本で使われている家庭用の浄水器ではヤシガラ活性炭を使った物があるので、ヤシガラ活性炭に付いて調べてみると、細かい粒子を吸着するはたらきがあるので濾過などに使われるとのことだ。
20回程度使用したヤシガラ活性炭の状態。
青みがかって見えるが、実物は真っ白の
スケール。
これだ!と思って日本からヤシガラ活性炭を取り寄せ、ペットボトルを加工して簡単な浄水器を作ってみた。沸かしてからさました水を上から注ぐだけの物だが、効果は抜群だ。以前コップの底に溜まっていた白い粒子は全く無くなった。また、気のせいなのかも知れないが水が美味しくなった気がして、水をよく飲むようになった。
 活性炭は洗わずともしばらく使える。そのうち吸着したスケールが白く目立つようになるので、真水で洗い流せば良い。スケールは活性炭にこびりついてしまい、ちょっとやそっとでは取れないのではないかと思っていたが、水で簡単に流せる。

 なにしろ大変なスケールとの奮闘についてまとめてみました。

2013年1月8日火曜日

bindをchrootしたら起動しなくなった件(ubuntu)

結論から言うとlibgost.soもchroot環境に移さなきゃいけないのと、そうするとappaomorの設定もしなければならないということだった。

まずchroot環境を作って、適宜設定を変更してbindを起動しようとしてみた。するとsyslogにこんなエラーを吐いた。

named[16645]: initializing DST: openssl failure
named[16645]: exiting (due to fatal error)

ググるとlibgost.soというファイルをchroot環境にコピーしなさいとあったのでやってみた。(不親切な記述だったので修正@26/12/2013)

mkdir -p /var/bind/chroot/usr/lib/i386-linux-gnu/openssl-1.0.0/engines
# cp -a /usr/lib/i386-linux-gnu/openssl-1.0.0/engines/libgost.so /var/bind/chroot/usr/lib/i386-linux-gnu/openssl-1.0.0/engines

まだ起動できないのでsyslogを見てみると下記のログ。

kernel: [1991366.149893] type=1400 audit(1357608933.140:967466): apparmor="STATUS" operation="profile_replace" name="/var/bind/chroot/usr/l
ib/i386-linux-gnu/openssl-1.0.0/engines/libgost.so" pid=21977 comm="apparmor_parser"

今コピーしたファイルがapparmorに引っかかってるようだが、apparmorは全然勉強して無くて、今まではプロファイルを手で書いてたのだ。なので、激しくうんざりしたわけなのだが、これもググるとaa-genprofというツールが有るとのこと。そりゃそうだよな。
どうやらデフォルトでは入っていないのでapptitudeでapparmor-utilsをインストール。
で、下記のコマンドを実行した。

aa-genprof /var/bind/chroot/usr/lib/i386-linux-gnu/openssl-1.0.0/engines/libgost.so

画面にメッセージが表示されて、アプリケーション実行してみろという。別なシェルを立ち上げて/etc/init.d/bind9 startとし、元のシェルで(S)canを実行すると、だらだらとメッセージが表示されて(A)llowとか(D)enyとか選択待ちになる。(A)を押すと作業は完了した。
試しに/etc/apparmor.dを覗いてみると、var.bind.chroot.usr.lib.i386-linux-gnu.openssl-1.0.0.engines.libgost.soというプロファイルがちゃんと出来ていた。
これでbindは正常起動するようになった。
勉強になりました。apparmorのツールの存在を知ったのが大きな収穫でした。