我町Laeの水はカルシウムが多い。
ヤカンでお湯を沸かすとカルシウムが結晶化して微細な白い砂のようになる。これでお茶を入れて飲むと、最後にザラザラしたものが口に入りオエっとなる。お茶っ葉がスケールを吸着してくれるのでお茶はまだいい。焼酎のお湯割りは致命的だ。
普段のむ水は、ばい菌等が心配なので一度わかしたものを冷やして飲んでいるが、これにも白い粉末がまざる。
このカルシウムが加熱で固まったものを「スケール」というらしい。
沸かすヤカンにもスケールが付着していき、すごいことになる。こびりついたスケールはそのままではひっかいても取れない、かなり固いものだ。
洗面台にも少しづつこびりついていき、手で触ると付着しているのが分かる。スポンジたわしくらいではなんにもならない。真っ白ならまだしも、汚れも一緒になって固まっているのでうっすらと茶色いのが憎い。シャワーヘッドの穴にも付着して水の出が悪くなってくるし、シャワーの前にぶら下げたヒゲソリ用の鏡にも付着していき、くもって顔がほとんど見えなくなる。
と、このようにスケールはあらゆるところで私の生活を妨害する天敵なのだ。
スケールの対策としては次の2点だ。まず口に入れないようにしたい。一度飲ませてあげたいが、大好きな焼酎のお湯割りの最後の一口がザラッとしてるのはどうしてもがまんできない。
もう一点は、ヤカンや洗面台にこびりついてしまったものを定期的にとらなくてはいけないということだ。まずこれから説明しよう。
スケールは「酢」で柔らかくするのが一番だ。例えばスケールがこびりついてお湯の出が悪くなったシャワーヘッド。そのままでは、精密ドライバーなどで無理やりこすって「パリン」と割りはがすしかない。しかし、シャワーヘッドを数時間酢に浸すと、スケールが柔らかくなり、爪楊枝で簡単にポリポリ取れていく。これ結構楽しい。
洗面台は酢を浸したキッチンペーパーを敷き詰め、乾燥しないように時々酢を補いながら数時間置く。これを割り箸でこする。スケールがヘドロのような状態になって取れてくる。バスタブも同様だが、大きいので大変である。
鏡の対策に付いては、日本で素晴らしい物を見つけた。これでこすると鏡は簡単にピカピカになる。これで洗面台を試してみたが、スケールは取れるもののスポンジ側の摩耗も早いようでやめた。
ヤカンの内側にこびりついたものは引っ掻いたくらいでは取れない。どんどん厚くたまるので、お湯が湧くのがやたら遅くなる。ある日短い時間だったが空鍋を炊いてしまったことがあって、その時「ボンッ」という音がした。見てみると厚いスケールの剥がれ落ちていた。多分外側の金属の膨張率がスケールより大きいので剥がれたのだと思う。これだっ!と思い要所要所熱しては「ボンッ」を繰り返し、相当量のスケールの固まりを収穫できた。この方法は簡単でいいぞ、と思ったが。次にそのヤカンを使うとき注ぎ口の接合部分から水漏れするようになってしまった。壊してしまっては意味がない。結局酢を入れて長時間放置がいいのかも知れない。
お掃除系はこれくらいにして飲料水について。最初は、沸かすときに備長炭を入れ、その孔に結晶を付着させるという方法を採っていたが、完全には除去できず断念した。炭は見事に白くなったので、考え方は間違ってないと思う。
次に、普通に沸かしてスケールを結晶化させ、それを冷ましてから不織布のフィルターで漉しとる、という方法を採っていた。しかし、不織布の孔より小さなものは漉せず、めざましい効果はなかった。
ある日突然思いついたのが、炭を使って濾過する方法だ。子供の時、少年マガジンの巻頭特集で「兵隊さんはこうやって水を飲んでいた」みたいなのがあったのを思い出したのだ。その記事では、木の樽に一番下にくだいた炭、次に細かい砂利、荒い砂利を詰め、上から泥水を注ぐと下から飲める水が出てくるというものを紹介していた。日本で使われている家庭用の浄水器ではヤシガラ活性炭を使った物があるので、ヤシガラ活性炭に付いて調べてみると、細かい粒子を吸着するはたらきがあるので濾過などに使われるとのことだ。
これだ!と思って日本からヤシガラ活性炭を取り寄せ、ペットボトルを加工して簡単な浄水器を作ってみた。沸かしてからさました水を上から注ぐだけの物だが、効果は抜群だ。以前コップの底に溜まっていた白い粒子は全く無くなった。また、気のせいなのかも知れないが水が美味しくなった気がして、水をよく飲むようになった。
活性炭は洗わずともしばらく使える。そのうち吸着したスケールが白く目立つようになるので、真水で洗い流せば良い。スケールは活性炭にこびりついてしまい、ちょっとやそっとでは取れないのではないかと思っていたが、水で簡単に流せる。
なにしろ大変なスケールとの奮闘についてまとめてみました。
ヤカンでお湯を沸かすとカルシウムが結晶化して微細な白い砂のようになる。これでお茶を入れて飲むと、最後にザラザラしたものが口に入りオエっとなる。お茶っ葉がスケールを吸着してくれるのでお茶はまだいい。焼酎のお湯割りは致命的だ。
普段のむ水は、ばい菌等が心配なので一度わかしたものを冷やして飲んでいるが、これにも白い粉末がまざる。
このカルシウムが加熱で固まったものを「スケール」というらしい。
沸かすヤカンにもスケールが付着していき、すごいことになる。こびりついたスケールはそのままではひっかいても取れない、かなり固いものだ。
洗面台にも少しづつこびりついていき、手で触ると付着しているのが分かる。スポンジたわしくらいではなんにもならない。真っ白ならまだしも、汚れも一緒になって固まっているのでうっすらと茶色いのが憎い。シャワーヘッドの穴にも付着して水の出が悪くなってくるし、シャワーの前にぶら下げたヒゲソリ用の鏡にも付着していき、くもって顔がほとんど見えなくなる。
と、このようにスケールはあらゆるところで私の生活を妨害する天敵なのだ。
スケールの対策としては次の2点だ。まず口に入れないようにしたい。一度飲ませてあげたいが、大好きな焼酎のお湯割りの最後の一口がザラッとしてるのはどうしてもがまんできない。
もう一点は、ヤカンや洗面台にこびりついてしまったものを定期的にとらなくてはいけないということだ。まずこれから説明しよう。
シャワーヘッド。水の汚れが混じった スケールが付着している。 全体的に付着しているのでツヤもない。 |
洗面台は酢を浸したキッチンペーパーを敷き詰め、乾燥しないように時々酢を補いながら数時間置く。これを割り箸でこする。スケールがヘドロのような状態になって取れてくる。バスタブも同様だが、大きいので大変である。
鏡の対策に付いては、日本で素晴らしい物を見つけた。これでこすると鏡は簡単にピカピカになる。これで洗面台を試してみたが、スケールは取れるもののスポンジ側の摩耗も早いようでやめた。
酢で処理後。穴だけでなく表面の
スケールも取れてツヤツヤ。
|
ヤカンの内側にこびりついたものは引っ掻いたくらいでは取れない。どんどん厚くたまるので、お湯が湧くのがやたら遅くなる。ある日短い時間だったが空鍋を炊いてしまったことがあって、その時「ボンッ」という音がした。見てみると厚いスケールの剥がれ落ちていた。多分外側の金属の膨張率がスケールより大きいので剥がれたのだと思う。これだっ!と思い要所要所熱しては「ボンッ」を繰り返し、相当量のスケールの固まりを収穫できた。この方法は簡単でいいぞ、と思ったが。次にそのヤカンを使うとき注ぎ口の接合部分から水漏れするようになってしまった。壊してしまっては意味がない。結局酢を入れて長時間放置がいいのかも知れない。
お掃除系はこれくらいにして飲料水について。最初は、沸かすときに備長炭を入れ、その孔に結晶を付着させるという方法を採っていたが、完全には除去できず断念した。炭は見事に白くなったので、考え方は間違ってないと思う。
次に、普通に沸かしてスケールを結晶化させ、それを冷ましてから不織布のフィルターで漉しとる、という方法を採っていた。しかし、不織布の孔より小さなものは漉せず、めざましい効果はなかった。
ある日突然思いついたのが、炭を使って濾過する方法だ。子供の時、少年マガジンの巻頭特集で「兵隊さんはこうやって水を飲んでいた」みたいなのがあったのを思い出したのだ。その記事では、木の樽に一番下にくだいた炭、次に細かい砂利、荒い砂利を詰め、上から泥水を注ぐと下から飲める水が出てくるというものを紹介していた。日本で使われている家庭用の浄水器ではヤシガラ活性炭を使った物があるので、ヤシガラ活性炭に付いて調べてみると、細かい粒子を吸着するはたらきがあるので濾過などに使われるとのことだ。
![]() |
20回程度使用したヤシガラ活性炭の状態。 青みがかって見えるが、実物は真っ白の
スケール。
|
活性炭は洗わずともしばらく使える。そのうち吸着したスケールが白く目立つようになるので、真水で洗い流せば良い。スケールは活性炭にこびりついてしまい、ちょっとやそっとでは取れないのではないかと思っていたが、水で簡単に流せる。
なにしろ大変なスケールとの奮闘についてまとめてみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿